VAIO Z(VPCZ11)ジャンクパーツ入れ替え

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オークションで落札したVAIO Z(VPCZ11AFJ)のジャンクが届いたので、「Fen」(VPCZ119FJ)とパーツの入れ替えを試みる。

まずは外見確認。
ジャンク外見梱包材以外の内容物はこれだけ。
BDドライブねんがんのBDドライブを(ry)ころs(ry)
オークションの出品説明通りストレージとキーボードなどがある上面パネルがない状態。
また、右側ヒンジ部に折れたような跡がある。どうやら分解に失敗したようだ。
しかし、それ以外には目立った外傷もなく、焦げたり発火したような形跡もない。
外見から分かるスペックとしてはBD、カメラなしぐらいで、ストレージは最初からなくHDDかSSDかも不明、キーボードライトやFeliCaの有無も分からない。


とりあえずパーツ生存確認のため火入れ(※)…と行きたいところだが電源スイッチがない(上面パネル側にあるため)。
しかしACアダプタ接続したら電源が入った(※2)ので可能な限りスペックや状態を調べる。
キーボードは外付けUSBのものを使用。OSはGPartedのLinuxを使うことにした。
スペック確認直前左側にあるのは「Fen」。まだこの時はパーツ入れ替えしていない。
最初は順調に動作しているように見えたが、どうも冷却回りに問題があるらしく(それで分解修理しようとしてジャンクになったのか?)、すぐ熱暴走する。
扇風機で冷却しながらなんとかGPartedのターミナルを起動して/proc/cpuinfoを確認したらCore i7 620Mらしい。
Core i7 620M同時にディスプレイがフルHDであることも判明(この写真には表示されていないが)。
せっかくの上位CPUなので入れ替えられるものなら入れ替えたい。アクティベーション通るのか不安だがダメ元でやってみることにした。
また、ディスプレイパネルもフルHDなので入れ替えられないか確かめるためジャンク側の分解を試みたところあっさり成功したのでこれも実行することに。

※:電源投入。今回は外見などから火入れしても大丈夫だろうと考えて行ったが、本来ジャンクでは何があってもおかしくないので結構リスクのある行為。
 メインバッテリがあれば外し(今回はなかったのでそのまま)、異常が見られればすぐにACを抜ける準備をしてから取り掛かった方がいい。
※2:熱暴走で落ちた後は一度バックアップバッテリを抜く必要があった。
 あと、メモリは以前に「Fen」を8GiB化しようとして買って相性で使えなかったもの(4GiB×2枚セット)を1枚だけ使用。


この時点で入れ替え手順を大まかに頭の中で整理しつつ作業に取り掛かる。
1.ジャンクから交換予定のパーツ(ディスプレイパネル(FHD)、BDドライブ、システムボード(i7))を外す
2.「Fen」分解、システムボード(i5)とDVDドライブ、ディスプレイパネルを取り外す
3.システムボード(i7)にグリスを塗り直す
4.「Fen」にシステムボード(i7)、BDドライブ、ディスプレイパネル(FHD)を取り付ける
5.仮組みして火入れ、動作確認・アクティベーションチェック
6.本組み

当初想定していたBDのみの入れ替えに比べて随分手順が増えてしまったが、以前の自前修理の経験があるので入れ替え自体はさくっと終了(といっても苦戦しないというだけで時間はそれなりにかかった)。
作業風景左下から右回りに「Fen」のねじ、「Fen」、ジャンクのFHDパネル、「Fen」の上面パネル、ジャンクの下面パネルとケーブル、ジャンクのBDドライブ。中央はジャンクのシステムボード。
システムボード比較i5と書いてある方が「Fen」のシステムボード。こうやって印をつけておかないと判別がつかなくなって困る。
カメラのケーブル「Fen」の天板裏側。カメラありモデルはこのようにカメラのケーブルが入っている。
そしていよいよ火入れ…起動しない!ま、まさかやっちまったのか!?
落ち着いて一つずつ確認していったところ、SSDのフレキシブルケーブルがしっかりと接続されていなかったらしく、挿し直したら無事電源が入り、Windowsが起動した。
かなり前の話だが、CD-RWドライブのフレキやPCIモデムを斜め挿ししてショートさせたことを思い出した。SSD壊れなくてよかった…。

しかし今度は負荷テストやったらSpeedFanの温度センサーが100度を超える温度を表示している。
これはまずい、落ちる!…と思ったが全く落ちる気配がない。
どうやら今までのシステムボードとCPUコア温度のオフセットが違うらしい。ということでSpeedFanのオフセットを20から0に戻す。
念のためGPUもテスト(NVIDIA PhysX Fluid Demo)…熱暴走クラッシュ。
そうだった、GPUは付近のねじを2個所締めないと冷却能力が大幅に落ちるのを忘れてた。
ねじを締めたら正常に冷却されるようになった。


アクティベーションもオンラインで一発通過し(最初時刻がずれてて失敗したが合わせたら通った)、仮組み状態でニコニコ動画の列挙や視聴を行うが異常なし。
どうやら入れ替えは成功したようだ。
最終的に入れ替えたパーツは、液晶パネル、システムボード(CPU含む)、光学ドライブ(BD)の3つ。他のボードやケーブル類はもとから「Fen」にあったものを使用した。


最後に締めのベンチマーク。

y-cruncher 1億桁
before:計算100.714、トータル104.385、使用率372.230%、効率93.0575%
after :計算 92.258、トータル 95.714、使用率373.928%、効率93.4821%

約9.17%の向上。微妙だな…。

エクスペリエンスインデックス
before:CPU6.7、MEM6.7、GPU6.4、GAME6.4、HDD7.1
after :CPU6.8、MEM6.8、GPU6.4、GAME6.4、HDD7.2

CPUとMEMが0.1だけ上がってる。HDD(SSD)は同じ環境でも7.1の時と7.2の時があるので誤差。

…たしかに性能は向上してるけど、それほどでもないか。
今回のジャンクは23,500円で落札したのだが、気分的な内訳としてはBDドライブが1.3万、フルHDパネルが7000円、システムボードが3000円、残骸が500円ってところか。
3000円で9%か…まあ、メモリ増設よりはコストパフォーマンスあるかもしれないな。