ふと思い立って「Fen」(VAIO Z11)のメモリを8GiBに増やそうとしたのだが…
以下にその顛末を示す。
★10/25以前
「Naoko」のRAMを増やす。
ついでに「Fen」のRAMも増やしたくなり、しばらく価格調査を続ける。
どうせ今後も長く使うことになると想定、思い切ってぽちってしまう。
★10/26
帰宅したら「Fen」用のRAM(CFD W3N1333Q-4G、4GiB*2枚)が届いてたので換装してmemtest86+。
…っヴぁー!まさかのエラー!しかも単独1件。これは本当にエラーっぽい(※)。
※:設定ミスなどの場合、あるアドレス以降がずっとエラーになることが多い。
だが、アドレス指定でエラーの起こった個所を重点的にテストしてもエラーは出ない。
少なくとも特定のセルが物理的に故障しているわけではないようだ。
「Fen」がメモリチェックで使えないので「Naomi」でDVD視聴しようとしたら、ドライブのI/OエラーでDVD-RAMが読めない。
仕方がないので「Naoko」で…ヴぁ、何度やっても外部出力がXGAにしかならない。しかもWinDVDのexpiredバグまで発症。
再起動したら外部出力は直ったが、expiredは直らなかったので管理者権限で起動→即終了→一般ユーザで起動で何とか視聴開始。
memtest86+続報。事態は悪い方向に転がった。
てっきり特定セルのエラー=アドレス固定だと思い込み、64MiB程度の狭いレンジでテストしていたのを、512MiB程度に広げてみた。
その結果、6000~6080MiBの範囲でエラー連発。ただ、毎回エラーになるわけではなく、問題なくパスしてしまう時もある。
ちなみにエラーが起きるのはTest8(Modulo 20, Random pattern)のみだが、このテストはキャッシュ等の影響を排除し、他のテストで発見されないエラーでも発見可能らしい。
そして、SO-DIMMモジュールの物理接続スロットを変更してみたところ…見事エラーアドレスが約4096MiB移動した。あー、こりゃ片方が完全に不良だ。
その他の情報として、Error-Bitsは毎回00000008。
一度この状態でWindowsを起動して様子を見てみよう。
っヴぁー!Windows Live Messengerに広告が復活してる!しまった、先日アップデートしたからか…。
うzeeeeeeeeeeeeeeeee!!目が腐る!!!せめてPCパーツとかの広告ならまだしも「愛車の買い取り」とか「缶コーヒー買って○○当てよう」とかいらneeeeeeeeeeeeeee!!!!
ってことでパッチ当てて除去しようと思ったが、海外版と仕様が違うのか、OSが64bitだからか、上手くいかない。
パッチは正常に当たり、起動もするのだが、メインウィンドウが出てこない(UIリソースだけ破壊されてる?)。
仕方がないのでNortonのファイアウォールで、msnmsgr.exeから広告にアクセスしていると思われるポート80へのアクセスを遮断。
とりあえずこれで広告は出なくなった。
メモリエラーが原因かは不明だが、Outlookが2回ほど落ちてるな。
ただ、Windows Live Messengerにパッチ当てたり戻したりしてたので、そっちの影響かも。
…と思ったらまた落ちた。やはりメモリで間違いなさそうだ。
しかも、デバッガで中断→再開しようとしたらリアルタイムでコードが書き変わってる((((((;゜Д゜))))))。
その後、Google Earthでもエラー。こりゃさすがに無視して使い続けるのは無理だな。
あぁ、せっかくの8GiBメモリが…。
とりあえず、本当にどちらかのモジュールに不良があるのか確かめるため、1本ずつテストしてみる。
…エラーが出ない。
Test8で1枚ずつテストしてみたが、どちらもノーエラー。
どちらもスロットは排気口側に装着。
もしかしてVAIO Z側の問題か?
次は光学ドライブ側のスロットで全テストをかけてみよう。
やはりエラーが出ない。これは間違いなくデュアルチャネル動作特有の問題だ。
しかも、今回購入したのはデュアルチャネル動作確認済み。つまりメモリ同士の相性は問題ないはず。
となれば…メモリと「Fen」(VAIO Z11)の相性かorz。こりゃ修理や交換は不可能だ。
さて、どうしたものか…。
★10/27
「Fen」のメモリだが、シングルチャネルだと問題なく、デュアルチャネルだと相性問題が発生するという結論に至った。
より詳細には、デュアルチャネル動作時に2枚のうち弱点のあるメモリモジュールの2GiB付近(±100MiBぐらい?)でLSBから4ビット目(0x00000008)が化けてしまう。
そして、今更だが、買ったのはDDR3-1333(PC3-10600)のメモリだが、VAIO Z11はDDR3-1066(PC3-8500)なんだよな。
メモリのデュアルチャネルのようなタイミングがシビアなものは、単純に大は小を兼ねるとはいかないことも多い。
おそらくこのメモリもDDR3-1333でテストをクリアしているが、DDR3-1066ではテストされてないだろう。
規格が違うのは知っていたが、多分大丈夫だろうと思ったのが運の尽きだった。
さて、本当にどうしようか。
このメモリはあきらめてDDR3-8500のメモリを買い直すという手もあるが、出費が痛い。
とりあえず最初から装着されていたDDR3-8500 2GiBとペアにして使ってみることにする。
この場合って4096MiB以上の領域はシングルチャネル動作になるんだったっけ?あまりそういう事をしたことがないのでよくわからない。
→それで合ってるっぽい。Intelのフレックス・メモリ・テクノロジで、容量の低い方*2の分だけデュアル、残りはシングルになる。
ただ、それでも基本的には「同規格」なんだよな。
とりあえずmemtest86+仕掛けたまま寝るか。
(Zzz)
結果、5時間テストしてもエラーは起きなかったのでこの構成(2GiB+4GiB)でいくことにした。
その後、エクスペリエンスインデックスが計算できない問題に見舞われるが、それについてはまた別の記事(約定期blog: エクスペリエンスインデックス測定不能エラーの対処)で。