UMGPS(WILLCOM D4用)、viliv N5内蔵、T-01Aの3つをそれぞれGPS NMEA Monitorでログ取りして特性を調べてみた。
調査場所は自室(六十谷)の机の上、微妙に位置は違うが1m以内。
UMGPS | viliv N5 | T-01A | |
---|---|---|---|
チップ | SiRFStarIII? | u-blox 5 UBX-G5010? | Snapdragon Integrated |
経度 | 135.2093278 | 135.2093428 | 135.2093422 |
緯度 | 34.2680406 | 34.2680497 | 34.2680325 |
高度 | 30.16 | 30.75 | 36.27 |
経avgdiff | -0.0000098148 | 0.0000051852 | 0.0000046296 |
緯avgdiff | -0.0000003704 | 0.0000087963 | -0.0000084259 |
高avgdiff | -2.233333333 | -1.643333333 | 3.876666667 |
経avgdiff_m | -1.070832038 | 0.56572259 | 0.505109454 |
緯avgdiff_m | -0.041152264 | 0.977366255 | -0.936213993 |
計測時間 | 24:00:00 | 15:29:19 | 23:00:00 |
サンプル数(経緯度) | 76888 | 48144 | 79250 |
サンプル取得率(経緯度) | 88.99% | 86.34% | 95.71% |
サンプル数(高度) | 75838 | 47046 | 78986 |
サンプル取得率(高度) | 98.63% | 63.06% | 95.51% |
2drms(経緯度) | 26.97 | 15.11 | 4.84 |
2drms(高度) | 36.38 | 13.72 | 12.08 |
数値だけをみると、誤差はT-01A<viliv N5<UMGPS。
しかし、実際にはviliv N5は途中で感度が落ちて受信不能に陥り実験中断、T-01Aも最初の1時間ほどで受信不能に陥った(こちらは以前から把握している症状、デバイスを再起動して実験続行)。もっとも、T-01Aはその後20時間以上安定して高感度の受信ができており、全測定時間におけるHDOP3以下の割合が他のレシーバは84~88%なのに対し、T-01Aは95%と高い。
一旦安定すればとことん安定な点、物理的に邪魔にならない(※)点、Bluetoothの相性さえ悪くなければあらゆるPCで使いまわせる点、単体でGPSログ取り、ナビゲーション、ブラウジング等ができる点(そりゃスマートフォンだし)を考えると、この中ではT-01Aが最も優秀かな。
いずれもautomotive filter(カーナビ用GPSレシーバで、一定以下の速度で移動した場合は位置が全く動かない)はないと思われる(viliv S5にはあるらしい?)が、T-01Aはそれとは別の静止フィルタがあるらしく、スタンドに置いている間ほとんど位置が動かなかった(もしかしてモーションセンサーを使っているのだろうか?)
また、T-01A以外のレシーバは見えている衛星が7~9程度あっても実際に測位に使っている(とNMEAに記述されている)衛星数は3~5程度だったが、T-01Aは6以上(見えている衛星-1ぐらい)と多かった。このあたりも精度に関係があるのだろうか。
そして、T-01AのGPSはSnapdragon内蔵のgpsOneらしいのだが、これはauの携帯電話にも搭載されている(仕様や世代が違うが)。ということはW62CAのGPS特性もT-01Aのようになるのだろうか?