CPUの寿命とか使用年数といえば、普通は「遅くなって耐えられなくなるまでの年数」といった意味だが、ここでは「物理的に損傷し、正常な演算ができなくなるまでの年数」という意味での寿命を考えてみる。
とは言ったものの、CPUの寿命(上でいう後者の意味での)なんて話は聞いたことがない。そもそも10年や20年前のシステムでもまだ現役で動いていたりするし、マザーボードのコンデンサなどの耐久年数が低いパーツはともかく、CPUなんてそんなに簡単に壊れるものではないだろう。
しかし、HDDなんかもMTTF(壊れるまでの平均年数。基本的にHDDは修理して使うってことができないのでMTBFにはならない。システム全体だとMTBF(壊れる平均間隔)かもしれないが)100万時間とか言ってるが、100万時間ってことは100年以上もつってことだろ?それにCD-Rも500年もつとかって言うし。でも使い方や環境、個体差なんかによって1年もたたずに壊れるものもあれば10年たっても全く損傷なく動くものもある。あくまで100万時間というのは設計に完璧に合った理想的な個体が、理想的な環境で、理想的に消耗した場合の耐久時間であり、実際は不良品や予想もしない外力、内力による消耗の加速ってことも起こりうる。
と、まあHDDは実質1~5年ってとこだろう(私のように常時稼動してるともっと短いかも)が、CPUは物理的な運動機構もないし、数十年はもつんじゃないか?もちろんオーバークロックすれば話は別だが・・。故障原因としては熱もそうだが、特に最近プロセスの細分化によって線が細くなっているので、電子が隣の線に飛んだりする際に回路が損傷するというのもあるらしい。それでも数年やそこらで壊れる物でもないだろう。
結局CPUの寿命は長くても、それを支える周辺機器の寿命(マザボのコンデンサあたりとか)や人間の忍耐年数(冒頭の前者のほうの意味の寿命)が短いので寿命まで使われることはまれだろう。もっとも、使いたくても対応する周辺機器などがすでに市場から消えてしまうので使い続けることが困難になるのだがね・・。
らく(Masakazu OHNO)
HDDはこまめに起動停止を繰り返すほうが寿命が短くなりそうな気がしなくもない。実際のところどーなのか知らないけど