●サーチエンジンの功罪 - 「なんでも探せる」ということ
現在、もはやサーチエンジンなしではインターネット上の膨大な量の情報をほとんど利用できない（少し大げさか）というほどその重要性が高まっているが、サーチエンジンがもたらす効果はいいことばかりではない。以前にも言った「アーカイブの是非」もそうだが、それ以外に「犯罪の助長」という思わぬ効果をもたらすこともある。

Googleがヌード写真がただ見できる問題で訴えられた（ITmedia）などがその一例である。他にもソフトウェアのシリアルコードやクラックパッチ、はたまたウイルスやワーム、ボット（ボットといえばネトゲでチートするための自動プログラムのことだと思う人が多いのではないかと思われるが、ワームのようなバックドアなどを仕掛ける遠隔コントロール用プログラムもボットという）なども検索できてしまう。

しかし、対策はあるのだろうか・・・検索エンジン自体を止めてしまうとデメリットが大きすぎるし、何らかのフィルタを作るにしても情報を選別するのは難しいだろう。こうなったら究極はYahoo!のディレクトリ型のように人間の手で厳選サイト（ページ）を登録するしかないか？しかし、莫大な費用と時間がかかって実用的でない。便利さの対価として受け入れる（無視する）にはあまりに大きい被害であるだけに、今後の動向が気になるところ。