次世代DVDも分裂か・・

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朝日新聞に、Blu-Ray Disk(BD)とHigh Definition DVD(HD-DVD、私としてはHigh Densityな気もする・・2HDフロッピーとかあるし)の記事が載っていた(asahi.comの記事)。

今回はぬーす(ぉ)ではなくPCカテゴリに書いているが、まあどっちでも同じようなもんだ(ぉ)。

私の意見として、結論から言えば「カートリッジタイプBlu-Rayディスクに一票」かな。メディアの値段としては今のカートリッジ付(Type4)DVD-RAMの2~3倍程度に抑えてくれるとうれしい(最終的には同じぐらいで売ってほしいが)。ドライブについては、どちら(BD or HD-DVD)を選んでも、結局今のDVDとは違う波長の光を使うわけだから新しい仕組みになるわけで、買い換えなければならないし、一度買ってしまえば長く使うので、むしろ買い足していくメディア代のほうが気になる。

で、何故「カートリッジタイプ(通称:殻付き)」なのかというと、傷や埃や指紋(指の油)や光(といっても最近はトランスルーセント(いわゆるスケルトン)が流行ってるのであまり不透明なのがないが・・)などからメディアを保護できるから、バックアップなどの目的には最適なのである。

では、別に殻付きHD-DVDでもいいのでは?ということだが、問題は容量。15GBと25GBでは随分違う。容量の大きいほうがたくさんデータが詰め込めるのは当然だが、メディア枚数が少ないほうが管理しやすいし、バックアップ時に頻繁に入れ替えなくても済むという点が大きい。ただ、ファイルシステムによってクラスタギャップなどが発生する可能性がある(FAT32とか)ので、単純に大容量=バックアップに有利とも言い切れないが、その辺はOS標準でUDF2.0フォーマットとかできるようにしてくれるとありがたい(私は今FAT32でバックアップしてるが、クラスタサイズが16KiBもある)・・ってか、FAT32はもうレガシーフォーマットか?。

最も、容量の面で見れば、現在の両面DVD-RAM(Type4、9.4GB)とHD-DVDは1.5倍ほどの差でしかないし、Blu-Rayも3倍もないぐらいである。これではHDD丸ごとのバックアップには依然として多くのメディアが必要である。なので、いっそ両面16層で400GBディスクとか作ってくれるといいかも(asahi.comの記事中に8層200GBの記録ができる技術を発表と書いてある)。で、これみたいに「400GB!?」ってCM流すとか(そりゃ無理か。訴えられそうだな)。

しかし、そこまで大容量になったら、今度は「バックアップメディアのバックアップメディア」とかいうことになってしまいそうである。そんなことになれば本末転倒、意味がない。やはり現状の両面DVD-RAMぐらいが一番ちょうどいい容量なのかも(ちょっと足りないか)?むしろ信頼性と耐久性、読み書き速度を10倍ぐらいにしてほしいなぁ~。

ちなみに私がHDDにバックアップを取らないのは「対磁性」と「耐震性」に不安があるからである。少なくともDVD-RAMだと「ゆれてデータパァ」「磁気でデータパァ」ってことはなさそうなので(MOは磁気アウトか?)。ただ、DVD-RAMも「光」「湿気(+熱か?)」「熱」には弱い。その点HDDは光には強いのだが、熱にも弱いし、ある程度の湿気は吸湿剤でなんとかなるとして、結露するとアウト(電気回路がショートするとディスクが生きてても読み出し不能だし、ヘッド吸着とか起こす可能性も)。とりあえずDVDは落としても割れなければ生きてるし、冷暗所に保管してればHDDより持ちそうだ(HDDはたまに動かさないと動かなくなることもあるようだが、DVDだと何年も動かさなくてもドライブのほうが無事ならOK)。

※書いてから「DVD-RAMって磁気使ってなかったっけ?」と思って調べてみたが、DVD-RAMは相変化(PC:Phase Change)方式なのでやはり磁気は使ってないようだ。そのかわり、CDも含め、現状の光メディアは総じて熱と湿気の相乗攻撃に弱く、安物メディアだと記録層とプラスチック部分が剥がれてしまったりするようだ。