モバイル機器とデータ

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※内容は適当に書いてるのであしからず。明らかな間違いとかは指摘があれば修正するかも。

PCなら、データはRAID5で冗長化したりDVDにバックアップしたりといくらでも耐障害性を高めることができる。
しかし、モバイル機器はどうだろうか。
そもそも、モバイル機器(携帯電話、PDAなど)にはデータ取り扱いに関するいくつかの制限がある。

制限1 バッテリ問題
これはかなり多くのモバイル機器に該当するもので、厳密に言うとデータ取り扱いの問題とはちょっと違う気もするが、あえて含めておく。
どういうことかというと、現在のモバイル機器の多くは専用バッテリーを使用しており、なおかつ、バッテリー容量が少しでも残っていないと電源が入らない。
たとえAC電源を供給していたとしてもである。
つまり、何十年も経ってバッテリーが完全に死亡し、代替バッテリーも手に入らない状況になれば、その機器を動かすことはできず、中のデータは読み出せない。
しかし、そもそもそれほど年月が経てば、利用者が死亡する、データの価値がなくなるといった点や、バッテリー端子に直接電源を供給するといった保証外の行為(そもそも何十年も経てば保証なんて関係ない)を行えば動かすことは可能である点などを考慮すると、これは大した問題ではない。
そもそも、そんなに年月が経てば、本体が稼動可能かすら危うい(使用していなくても部品の劣化などがあるため)が…。

制限2 著作権保護機構
これは主に音楽や画像に多く、不正コピーを防ぐための対策である。
これ自体はやむをえないとしても、なんとかバックアップすることはできないだろうか。
例えば、端末IDが同じ機器にしか復元できないようにすれば、うっかりミスで消去したといった場合には有効である。
さらに、着うたのようなコンテンツプロバイダから購入するタイプのものは、向こう側で購入履歴を保存しておくことで、同一ユーザー(何らかの方法で本人確認する)ならば無料で何回か復元できるといった対策も可能だろう(もしかして、すでに導入されている?)
ただ、問題なのは、すでにコンテンツプロバイダが倒産、あるいはコンテンツの公開を停止してしまった場合などに再度手に入れることが不可能になるということだ。
CDならば、複製を作成しておけば、万一割ってしまい、しかもオリジナルが廃盤になっていたとしても、コンテンツを失うことはない。
このようなケースについて現段階では対策のしようがないのが現状だ。
「公開停止になったコンテンツは無効」ということなのかもしれないが、それはなんとも悲しい。

※ちなみに、PNG、JPEG、GIFあたりの有名フォーマットには、著作権保護機構がある。ただし、暗号化とかそういったものではなく、コメント領域に「kddi_copyright=on」といったデータを埋め込むだけの非常に単純なものである。
PC(やPDA)ならバイナリエディタで削除してはいコピーし放題~となるところだが、クローズドな携帯電話ならではの対策といえるだろう。
ちなみにPDA用のバイナリエディタというのもある

制限3 契約縛り
制限2で「端末IDで復元を制限」ということを書いたが、それと似て非なるものとして契約縛りがある。
これは主に携帯電話に多く、「回線契約を解約したら使えない」というものである。
私の持っているW44Tで試した結果、au ICカードを取り外す(回線契約を解約した状態)と、電話、メール送受信、EZweb、PCサイトビューアなどのネットワーク機能はもちろん、EZアプリ全てと、EZwebを経由して保存した全てのデータ、そしてLISMOの音楽データが再生不能になった。
再生可能だったのは、miniSD経由でいれたデータ、カメラ撮影したデータ、そしてカメラ機能、辞書機能などだ(なぜかEZwebの画面メモは再生できた)。
さらに調べると、データに関しては「著作権保護がかかっていて、かつEZwebから保存したデータ」に関して、au ICカードによる暗号化?が施されることが分かった。
この契約縛りは、おそらく「回線契約を利用して入手したデータは、回線契約が有効である間に限って利用可能」という考え方に基づくものだろうが、これもなんとも嫌らしいものだ。
要するにデータを見たければ解約や他キャリアへの移転(ちょうど今MNPが始まったところだが)をするな、ということだ。逆に言えば、現行の機種(ICカード利用可能機種)であれば、例えばW44T→W99T(そんなのない)に機種変更しても、もとの44TにICカードを移せばデータは再生できる(それどころか回線も使えるはず)。
さらに日本だと、SIMロックにより同一形状・規格のカードであってもキャリアを超えては利用できないようになっていることを考えると、解約&移転防止と考えてまず間違いないと思う(本当か?)。

※上で書いてるように、au ICカードがない状態でも画面メモは読める。そこで、ネット上の画像を画面メモしておき、カードを外した状態でデータフォルダに保存すれば、カードを外しても画像を見ることはできる(契約縛り突破)。しかし、著作権保護はかかったままなので、その端末でのみ見ることが可能。
…って、こんなことかいてたらKDDIから100億円ぐらい請求されたりして…((((((;゜Д゜))))))

以上のように、モバイル機器ではバックアップも思うようにできない現状である。まだPDAはPC寄りなので制限は少ないが、携帯電話はほとんどユーザー側の自由がない。
全体的に業界・生産者保護に偏っている気がするが、不正コピーの脅威が無視できなくなってきた今ではやむをえないのだろうか…。

ちなみに、最近の携帯電話向けコンテンツはほとんどiMode、EZweb、ボーダフォンライブ!(今はソフトバンク)対応だが、Willcom対応は少ない。
知っての通り、Willcomには最強のPHS?であるW-ZERO3があり、IP帯域が普通のPHSと同じ(#1)である上にユーザエージェント詐称し放題なので、普通のPHSと判別できない。
つまり、仮に普通のPHSに制限ブラウザを搭載し、著作権保護機構を搭載したとしても、W-ZERO3で画像を掻っ攫われる恐れがあるのだ。
それでWillcom対応が少ないのかもしれない…違うかもしれないけど。

#1 少なくともアンテナDASHだとトップ画面が出た。厳密にチェックすると範囲があるのかもしれないが…。

とりあえず時間も押してきたので、今日はこの辺で。