IBM「Roadrunner」が1Peta FLOPS超でスパコン1位に
まあ、スパコンは特定の計算に特化してるから、このスパコンでsuperπとかCrystakMarkとか動かしても1PFLOPSは出ないと思われる。
というか、Windows動かすためにx86エミュレートしたら大幅スピードダウンするのでは…。
ちなみにSETI@home全体の処理能力は現時点で548.631TFLOPS(BOINCstats | SETI@Home - Credit overview)
実はRACの値=10MFLOPSなので100で割ればそのままGFLOPS、100,000で割ればTFLOPSになるのである(
Computation credit - BOINC)。
ベンチマークが違うので単純比較はできないが、TOP500のコンピュータと比較するとなんと2位(TOP500の2位は478.20TFLOPS)。分散コンピューティングの力、恐るべし。
さらにコストを見ても、TOP500で2位のスパコンの電力量から1年の電気代を計算すると1KWh=25円だとして5億。もちろんそれ以外にも場所代とか修理費とかかかるから総維持費はもっとかかるだろう。
一方SETI@homeは諸経費合計して476,000ドル(5000万円ぐらい)あれば当分なんとかなるらしい(Donate to SETI@home)。
もちろん分散コンピューティングにも弱点があるが、うまく適用できるならかなりコストパフォーマンスの高いシステムといえるだろう。
余談だが、現時点で私のRACは約9500。ってことは95GFLOPSか。
さらにその中で最速のマシンは「Alice」で50GFLOPSぐらい。
TOP500の最下位でも9TFLOPSはあるので全然及ばないな(※)。
※「Alice」180台でやっと9TFLOPS、単純計算で消費電力は約29KWで、TOP500の500位(69.42KW)と比べると少ないように見えるが、冷却にかかる電力を計算してないのが落とし穴(TOP500のほうはentire systemだから冷却も含んでいると思われる)。180台もあったら冷却しないと燃えるって。
しかし、半導体の進歩はすさまじいな。
TOP500を過去までさかのぼって調べていると、2000年では300位でも50GFLOPSぐらいしかない。
8年前のスパコン並み性能(あくまでFLOPSの単純比較で)が今や個人で気軽に自作できるということに驚きだ。