迷える単位・接頭辞

一般にはM(メガ)は100万、G(ギガ)は10億である。しかし、IT分野においてはM=1,048,576(=220)、G=1,073,741,824(=230)という使い方をする。

まあ、それについてはIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)が、1998年12月に新接頭辞を承認しており、「SephieBrain」ではそれらを使用することにしているが、未だに普及率はあまり良くないようだ(ちなみにIEC接頭辞だと220はMi(Mebi:メビ)、230はGi(Gibi:ギビ)となる。これでkとKの使い分けといったことはしなくて済むようになる・・はずなのだが、普及率が悪いせいで実際は1,000をKとかくと1,024と勘違いする人が多いのでkと書かざるを得ない。)。

だが、それ以外にもややこしいものが多い。例えばbillion、trillionなどがそうだ。アメリカ式だとbillion=million*1000、trillion=million*1000だが、イギリス式だとbillion=million2、trillion=million3となる。今はどうもアメリカ式優勢のようだが(さすがアメリカというべきか?特に日本はアメリカとつながり強いからね~)。

こんなことを書くのは、朝日新聞で那由他=1060と書いてあるのを見たからだ。私が以前に見た資料(といってもかなり昔だ)では恒河沙以降(実際は極以降だったらしい)は108ずつ繰り上がると書いてあったはずなので「あれ?」と思ったからだ。

実際は「無量大数の彼方へ」で書かれているように108ずつの繰り上がり(万万進というらしい)は廃止されているようだ。よってやはり那由他は1060らしい。

上のサイトでは他にもとんでもなく大きい数(不可説不可説転とか)が載っているが、グーゴルプレックス(1010100=101グーゴル)には勝てない。さらに前に書いた7/26の約定期日記に書かれている方法を使って10↑↑↑↑↑10などと書けばもう指数でも無理。それでも無限大には程遠い(ってかいつまで経っても追いつかない。だからこそ無限)んだがな。しかし当面人類が使う数は1020、つまり垓ぐらいかな。というのも、これからPCはやっと64ビット時代に突入し、扱える数が符号なし整数でそれぐらいになるという点と、垓の上の単位である「じょ」が、JIS第一水準などに入ってないため表示するのが難しい(Unicode使えばいけるけど)という点かな。もちろん半分冗談だがね:P。

しかし、これらの接頭辞や単位はやはりややこしい。国連とか政府で統一単位を決めてくれないかな~。でも普及しなければ意味がないんだけどね・・orz