まあ、普通に考えてSC3WX06GAの圧勝なわけだが、そういう意味(勝敗をつける)ではない。
SC3W(K)X06GA(以下SC)とPCG-U1(U1)のサイズや重量が非常に近いので、U1を元にSCのイメージをつかもうという考えである。
以下、U1からSCに買い換えたと仮定して変化を書いていく。
まず、OSは両方XP Home。SPは当てればいいので関係ない。
CPUはCrusoe TM5800+Mobility RADEON -M→Atom Z520+US15W。すでにD4で経験しているのでこの変化が非常に大きいことは知っている。
メモリは240MiB(256-16(システム))→1GiB-α(ビデオメモリ分、最大253MiB)。ざっと4倍近い。しかもVistaじゃなくて同じXPなので大幅なパフォーマンスアップが見込める。ただし休止状態への以降・復帰時間が増えるというデメリットもある。
液晶ディスプレイだが、解像度についてはXGA(1024*768)→1024*600とダウン。一応XGA表示も可能らしいが、おまけ程度に考えておこう。
そしてタッチパネルが実装。これはUMPCにはありがたい機能だ。何度U1の画面をタップしそうになったことか…。
さらに、最大の違いは回転することでタブレット化することができ、動画再生などの目的であれば非常にコンパクト化することができる。
キーボードとポインティングデバイスだが、キーボードは84キーとキー数は同じ、大きさからしてもさほど違いはないだろう。
ポインティングデバイスは操作しづらいスティック式(U101で改善されたっぽいが)からタッチパッドに。私はあまりタッチパッドでの操作が得意ではないので、結局本格的に使うときは外付けマウスを接続することになるだろう。
D4のように親指操作するタイプだと操作しやすいんだが、それは無理な注文だ。
HDDは20GB→60GB。ただし、私のU1は増設しているので40GBになっている。60あればLinux入れても余裕だろう。
SSD化について調べてみると、やはりそんなに簡単ではないらしいが、U1も全ばらししてHDD換装しているのでそれと同じような感じだろう。
むしろ問題はコストである。SSDモデルが出てもよさそうなのに出ないのはその辺がクリアできないからかと。
有線LANは両方搭載。SCもGEtherではないらしいが、別に100BASEで十分だろう。
無線LANはU1にない機能だ。これはやはり内蔵でないと。さらにBluetoothも搭載している。こちらもあるとうれしい。
AV入出力については、U1はモノラルスピーカとマイク・ライン端子だけだが、SCはステレオスピーカとマイク・ライン端子に加え、なんと内蔵マイクが!
おまけにカメラ(自分撮り用)まであるので単体で音声付動画通話(Skypeなど)が使える。というか、設計時にそれを考えていたとしか思えない。
音量調整はソフトウェアからハードウェア(つまみ)に変化。U1ではよく重いときに音量調整がしづらい症状が発生したが、そんなことはもうないだろう。
ワンセグはU1にない新機能だが、D4程度だと思っておいたほうがいいだろう。ただ、外部TVアンテナ端子があるらしいので、大学の研究室で今までのように電波の入りが悪いと嘆くことはなくなりそうだ。
その他の拡張だが、PCカードスロットはExpressCard/34になる。今までのカードが使えないのは残念だが、よりパフォーマンスが高くコンパクトな次世代カード規格に対応したことは評価したい。WillcomやauなどのExpressCardを使えば広域WANも使えるし(回線料金はここでは考慮しない)。
USBは1.0*2→2.0*1になっている。ポート数は減っているが、無線LANやワンセグなどを内蔵しているため、基本的にこのポートは外付けマウス用に使うことになりそうだ。
そして、もっとも有用であろうと考えられる拡張はアナログCRT(ミニD-Sub15ピン)だろう。まだまだプロジェクターでは現役のこのポート、内蔵としてあればプレゼンに大活躍なのは言うまでもない。
あと、これはあまり関係ないが、D4でのプレゼンは見た目的にあまりいい印象じゃないらしい(WillcomとSHARP涙目?)。でもSCなら普通のPCっぽいのでその辺もおk。
外部GPS端子…うーん、これはあまり使わないかも。
消費電力はU1の30WからMax45、Typ7に。45ってのはどういう状況なんだ?D4ですら目いっぱい使って11W、U1も私が使った範囲では12~15WぐらいがMaxだった。
標準バッテリの容量は近いが、大容量バッテリはU1大容量の64%。U1のようにバッテリを気にせずACモードでつけっぱなし…なんて贅沢な使い方はできなさそうだ。それでもD4に比べれば余裕だが。
ソフトウェアについての比較は省略。
と、ここまでみるとかなり魅力的。時々D4の名が出てくるが、どうしても意識してしまうからね。
だが、やはり最大の問題はコストだ。現時点でのSC最安値は約6万円。
単体だけならそれで終わりだが、本格的に使い込むなら追加ACアダプタ(7000円)、大容量バッテリ(12,700円)、液晶保護シート、ソフトケース(DVP-FX850のを使いまわすという手も?)、増設メモリ(これは休止状態への以降・復帰がさらに遅くなるので要熟考)…などを購入すれば3万円以上。ざっと9~10万円ということになる。もはやLet's Note R(CF-R7D)の単体最安値に匹敵する価格だ(もちろん、CF-R7Dを買う場合もオプション購入を考えると12万ぐらいになりそうだが)。
さすがに衝動買いでその価格は出せないし、十分使いこなせたとしても非常に大きい支出となる。
そのため、もし買うとすればU1かD4を手放さざるを得ないかもしれない。
だが、D4は立ちながらでも操作しやすくU1やSCにない良さがあるし、初期型で省電力強化しておらず、蓋が外れまくりというダメージがある。
一方のU1も外装に大量の傷がある上に内部もフレキシブルケーブルが断線寸前(すでに一部断線?)という満身創痍状態。こりゃ売れない。
…予想外の収入でもない限り買えそうにないなぁ。あるいは物欲が消えるのを待つか。
ちなみにこれ書いてる40分後ぐらいにソフトウェア設計論の試験が。オワタ\(^。^)/