セキュリティか、利便性か~IE改悪の場合~

以前約定期日記でIEがう゛ざくなるパッチについて書いたが、4月のアップデートでセキュリティパッチに組み込まれてしまった。

で、結局どうしたのかというと…全マシンでその更新(912812)を非表示にした(爆)

あふぉかーっ!!そんなことしたらセキュリティホール突かれてシステム乗っ取られるかも知れないだろーが!!と思うかもしれないが、私もずっとこんなことをし続けるつもりはない。一部の人に提供されるという互換性パッチ(いわゆるう゛ざ化無効パッチ)も60日しか持たないというし、IEを使い続ける以上避けられない更新になるだろう。

そこで、とりあえず互換性パッチの期限が来るまでIEのセキュリティパッチを一切当てず、MSの対応を見守ろうと考えている。
もし、MSが過ちに気づいてライセンス料を払い、う゛ざ化がなくなればIEを使い続けるだろう。
しかし、そうでない場合、今までIEを支持し続けてきた私もブラウザの乗り換えを真剣に考える必要が出てくるだろう。

ところで、この変更はそれほど大きいものなのだろうか?MSもサイト作成者達に変更を促しているし、問題ないのではないか?と考えるかもしれない。
しかし、そうやって対策できる・するのはFlashやJavaを使っているサイト全体に比べればずっと少ないはずだ。つまり、言い換えればかなりの数のサイトで問題が長期化すると思われる。
もちろんMS自身はすぐに対応するだろうが、携帯キャリアのように公式サイトだけ見ろというのは無理な話である。

では、乗り換えるとなるとどのブラウザがいいだろうか。この問題に限って言えば「オープンソース」ということが必須条件だ(ぶっちゃけFirefox(ぉ))。
なぜなら、仮にプロプライエタリな非IEブラウザがあったとして、開発している企業・グループがEolas(この件でMSを訴えている企業)に訴えられた時に、あっさりとIEと同じ変更を加えてしまう危険性があるからだ。
その点、オープンソースであれば、仮に公開されているバージョンにその変更が加えられても、ユーザー自身で解除してコンパイルしなおせば全く問題ない(Eolasのライセンスについて合法かどうかという問題は別として、単純に「アプレットなどの自動起動が制限されない」という意味で「問題ない」と言っている)。
が…おそらく今の私にはソースを読んでそういった変更をすることは非常に困難だと思われる。もっとも、オープンソースコミュニティはMSのような改悪をしないと思うのだが。


私としては今後もIEを使いたいので、MSにはぜひEolasに金を払ってもらいたいものである。せっかくIE7でタブブラウザやRSSリーダー、透過PNGレンダリングの問題などが修正されているというのに…。
普段は和解金を大量に支払っているくせに、何でこういうときはケチなんだろうか。