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X-PAL AMOS(XP8000)

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2009/5/20 とりあえず記事完成

D4対応バッテリとして発売されたX-PAL AMOS(XP8000)を入手したので簡易レビューっぽいのを書いてみた。


■目次


■外見 

X-PAL AMOS パッケージ表
パッケージ表。AMOSとかWILLCOM D4対応といった文字はどこにもない。
そもそも、この外見じゃ店頭で見かけてもまずD4対応だとは思わないだろうな。
ちなみに、パッケージ中央に写ってるUMPCはOQOらしい。
X-PAL AMOS パッケージ裏
パッケージ裏。一応日本語の解説もある。
D4対応についてはここにも書かれていない。
パッケージ側面にはチップ(ケーブル先に取り付けるアダプタ)についての案内と、どの種類の機器でどの程度使えるかの目安が書かれている。
テクニカルサポートのメールアドレスも書いてあるが、日本で買った場合、輸入版でもなければ国内代理店のバリューウェーブがサポートすることになる。
X-PAL AMOS 内容物
内容物。左からACアダプタ、専用ポーチ、本体、D4専用ケーブル(WILLY)+L字チップ、その他のチップとケーブル。
チップとケーブルには5V(USB)、9〜12V、16〜20Vの3種類があり、9〜12Vと16〜20Vはシールで区別するようになっている。でも、このシールすぐに剥がれそうなんだが…。
X-PAL AMOS サイズ比較
大きさの比較。
ここには写ってないが、W-ZERO3より縦が少し短く、横が長い。
また、D4の液晶より少し横が長い。

■スペック 

設計容量は3.7V、8000mAh(29600mAh)。本体ラベルには30Whと書かれている。
出力はUSB(5.0V/1A)、9〜12V(10.5V/1.5A)、16〜20V(19V/2A)の3種類。
実際の出力は括弧内の数値で、括弧の前に書いてる電圧範囲の機器なら対応してるだろうということだと思われる。
当然、D4のように厳密な電圧供給を必要とする機器には使えない(そのD4には専用ケーブル(11V/3A)が用意されている)。
また、最大出力は38W(19V*2A)で、それ以上必要とする機器には使えない。特に機器を充電しながら使うと消費電力が跳ね上がるので注意だ。
電圧的にはフルA4ノートにも対応しそうだが、パッケージに「FOR NETBOOK/MID(MINI NOTEBOOKS)10" or less」と書かれているのはそのためだろう。
逆に出力範囲内なら3系統同時に使うことも可能なようだ。
サイズ・重量は112*75*23mm/225g(カタログ値)。これを重いと思うか軽いと思うかは人それぞれだろう。
私としてはこれだけ多目的に使えて大容量のバッテリならこれぐらい重くても問題ないと思う。

■付属品 

チップ・ケーブルについては大まかな説明は外見のところでも書いたが、9〜12V用ケーブルが1本、16V〜20V用ケーブルが1本、USB用ケーブルが1本、WILLYケーブル(D4用)が1本に、チップが9個(9〜12V用3個、16〜20V用3個、D4用1個、au用1個、FOMA用1個)。
WILLY+D4チップと、USB+携帯電話用チップは間違えようがないとして、気になるのは9〜12V用と16〜20V用の組み合わせだが、形状の違いにより誤って接続してしまわないようになっている。

ACアダプタはYS06-190316Dという型番で、出力は19V/3.16A(型番通り)。ぐぐっても情報は出ず(5/20 17:46時点)。
通電LED付きだが、少々でかくて重い。
ビザビ・京都室町通信 ≫ Blog Archive ≫ D4用バッテリAMOSの現状 + ACアダプタ物色」に書かれているように、NB100系のACアダプタが使えるようなので自己責任でそれを使うのもいいかもしれない。

ところで、NB100系のACアダプタはAMOS用に使えるが、逆はできないことが判明。
どうやらAMOS用アダプタの内径が少しだけ小さく、さらにバネ式ではない(削りだし式?)のでサイズの融通が利かないらしい。
あまり期待してなかったが、あわよくば大学に持って行って「Naoko」とAMOSの充電・稼動に使えないかと思っていたので残念だ。

■テスト 

▼稼動・放電

D4とNB100/Hに接続して稼動させてみた。

D4はバッテリなしでの電源ONからGRUBのOS選択画面までしかテストしてないが、問題なさそうだ。
初期モデルのWILLYケーブルだと電圧が厳密でなかったため不具合が出たようだが、現在出荷されているものは全て問題ないらしい。

NB100/Hはバッテリの充電やOS立ち上げ状態での操作を行った。こちらも問題なし。
ただ、バッテリ充電+OS起動だとAMOSの最大出力である38Wに達する場合があり、充電しながらの稼動は避けた方がよさそうだ。
もし動いたとしてもAMOSにかなりのダメージを与えてしまうかもしれない(実際かなり熱くなっていた)。
途中、使用休止しつつ1時間ほどでバッテリが尽きた。容量から考えても妥当な時間だろう。
だが、その後一瞬だけAC接続した後にUSB LEDライトを接続したらまだいくらか残っていた。
どうやら一旦終止電圧より下がると、保護回路が働いて出力が止まってしまうようだ。

▼充電(AMOSの)

※以下の消費電力はワットチェッカーによる簡易測定
稼動・放電テストで尽きた後しばらく放置し、13:10頃に充電開始。
充電開始時の消費電力は約21W。接続直後は19Wで、すぐに20Wになり、しばらくしてから21Wになった。
その後、13:16に確認すると22Wになっていた。

13:24頃には 25%を過ぎていた(2つ目のLEDが点灯)。
14:58頃には 75%を突破(4つ目のLEDが点灯)し、消費電力は5Wになっていた。
15:26頃にはすでに100%になっていた。大体2時間ぐらいで満充電かな。

全LED点灯状態になった後もまだ2Wほど消費していた。
ACアダプタだけだと0Wなので、AMOS本体の変換回路でロスしているのだろうか?

■使用計画 

さすがに全ケーブル・チップを持ち歩くのは面倒なので、使いそうなケーブル・チップを選定。
実際に使用するシチュエーションとしては
・「Naoko」(NB100/H)のバッテリを移動中に充電
・「Omega」(WILLCOM D4)を標準バッテリで使う
・W62CAのバッテリが切れかけた時に緊急電源として使う
・デジカメのバッテリ切れ時に緊急電源として使う
・W-ZERO3のバッテリが切れかけた時に緊急電源として使う
などが考えられることから、それらに適したケーブル・チップを選ぶことにした。

NB100/Hのほうは16〜20V用ケーブルそのまま(チップ不要)でOK。
D4はWILLYケーブル+L字チップ。どうせL字チップはWILLYにしか接続しないのでずっと接続しておけば問題ない。
そのほか、携帯電話充電用に今まで使ってたUSB→auケーブルの代わりに、AMOS付属のUSBケーブル+auチップを使うことにした。
どうも今まで使ってたUSB→auケーブルは先が割れやすいんだよな。私の扱いが悪かったのかもしれないが…。
デジカメについては、W-ZERO3充電・データ通信用のUSBケーブルが流用できるので、AMOS付属の9〜12Vケーブルとチップは使わないことにした。

■総評 

まだ試験的にしか使用してないので、使い勝手についてはもう少し保留。

本体の大きさ・重さはスペックの所に書いたように私としては許容範囲。
ボタンによる残量確認も分かりやすくていいのだが、欲を言えばLEDは4個じゃなくて5個ぐらい欲しかったかな。
あと、ボタンが出っ張っているので鞄の中で誤って押されてバッテリが減りまくるなんてことがないか心配。
表面はD4やW-ZERO3、NB100/Hの天板のような光沢仕様。指紋が目立つのは気にしないようにするしかないな。
黒光沢はどうしても指紋が目立ってしまうので、明るい色にするかつや消し加工にしてくれるといいのだが…。

今まで使っていたPocket MOBAと比較すると、大容量化・高電圧への対応はもちろんのこと、USB(5V)出力が独立して存在しているのが嬉しい点だ。
MOBAだとUSB出力を利用する場合に本体独自→USB変換ケーブルが必要で、ケーブルを取り出す手間が煩わしかった。

当初はD4専用で計画された外部バッテリだが、結局は多機種対応(D4もそのうちの1つ)として発売された。
しかし、結果としてよかったのではないかと思う。
もし本当にD4にしか使えないバッテリとして発売されていたら、仮にWILLYのタルがなくても買ってないだろうなぁ。
まあ、それは私がD4をあまり使わなくなってしまったからというのもあるのだが…。

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