無線LAN(IEEE802.11g)の「理論」最大速度は20~30Mbps?

無線LAN(IEEE802.11g)は理論最大54Mbpsと言われているが、そんなスループットが出ないことぐらい、使ったことのある人なら誰でも知っている。
経験的に、無線LAN(IEEE802.11g)の実効最大が約20Mbps程度ということをつかんでいたのだが、確証はなかった。
だが、au one netの無線LAN規格解説ページを発見し、プロトコル的にその程度しか出ないということが判明。
しかし、予想はしていたがこれはひどいな。せめてIPペイロード(IPパケットのヘッダを除く部分)のスループットに対して理論値を示してくれよ。

…と、上記サイトの説明がどうもしっくりこなかったのでさらに調べる。
いくつかのIEEE802.11(g)に関する情報を調べてみたが、やはり「実データ+予備データ」なんて送り方はしていない模様。
実際には誤り訂正符号を使っているはずなのだが、一般人に分かりやすく説明するためにイメージ優先で説明しているのだろう。
最新技術を搭載した無線LAN機器の実効スループットはいかほど? - 記者の眼:ITproによると、IEEE802.11ペイロードスループットの理論最大値は約31Mbpsらしい。

いずれにしろ54Mbpsは「絶対に」出ない。何億円もかかる特殊な設備を用意しても無理。だってプロトコル設計上出ないようになってるから。
この辺の広告表現について規制できないもんかね?通信機器・サービスの最大速度表記(最も目立つように表示してる値)はネットワーク層以上のパケットスループットに限るとか。
もっとも、それでも広域無線(WWAN)に関しては割り当ての問題があるからやはり最大値とかけ離れた値が出ることに変わりはないだろうが…。